今回のパイロット運用では、Euro-5対応トラックが、持続可能な航空燃料(SAF)および再生可能ディーゼルの世界最大手であるNeste(ネステ)社が供給する燃料を使用して、シンガポールからタイ・マレーシア国境までを走行します。本プロジェクトの燃料流通および配送は、シンガポールの燃料ソリューションプロバイダーであるInterion(インテリオン)社により行われます。
「水素化植物油(HVO)」としても知られる再生可能ディーゼルは、廃食油や動物性脂肪廃棄物などの100%再生可能な原料から製造されます。従来の軽油と比較して、燃料のライフサイクル全体で温室効果ガス(GHG)排出量を最大90%削減することが可能です。また、ドロップイン燃料であるため、既存のディーゼルエンジンを改造することなくそのまま使用でき、保有車両の排出削減に向けた即効性と拡張性のある手段となります。
Neste社およびInterion社との提携による今回の試みでは、実環境での燃料パフォーマンス、越境運用の実現可能性、サプライチェーンの信頼性、そして炭素削減効果を検証します。ここで得られた知見は、アジア太平洋地域全体における再生可能燃料の採用計画を策定する上で重要な指針となります。
GEODISアジア太平洋・中東地域 Regional Sustainability Director、Esther Cheongのコメント:
「再生可能ディーゼルを用いたASEAN初の越境脱炭素トラック輸送のパイロット運用を開始できることを誇りに思います。再生可能燃料への移行は、お客様や地域社会のために、より持続可能なサプライチェーンを構築するという当社のミッションにおいて極めて重要です。パートナーであるNeste社、Interion社とともに、再生可能燃料の実用的な利点を示し、地域全体での普及に向けた基盤を築いてまいります」
Neste社 Vice President, Renewable Fuels Sales & Trading, EMEA & APAC、 Mario Mifsud氏 のコメント:
「当社の『Neste MY Renewable Diesel』を通じてGEODISの取り組みを支援し、即効性のある有意義なGHG排出削減を実現できることを嬉しく思います。今回のコラボレーションは、再生可能燃料がいかに東南アジアの道路輸送における気候変動への影響を低減できるかを示す好例となるでしょう」
Interion社 Director、Peh Khian Hui氏のコメント:
「信頼ある燃料流通パートナーとして、物流業界にクリーンエネルギー・ソリューションを提供できることを誇りに思います。今回のパイロット運用は、バリューチェーン全体での協力がいかに持続可能な変革を推進できるかを象徴するものです」
本取り組みは、GHGおよび大気汚染物質の排出削減、そして責任ある資源管理を目指すGEODISの広範な戦略の一環です。当社はSBTi(Science Based Targets initiative)の承認を得たコミットメントに基づき、パリ協定が掲げる「1.5℃目標」に沿った気候変動対策を推進しています。
本パイロット運用を経て、GEODISは、越境道路輸送における脱炭素化の取り組みをさらに強化し、再生可能燃料の採用を拡大していく方針です。